投稿者: | 29/11/2017

「FX」プロスペクト理論「克服すべき心理」

プロスペクト理論 100万円なんてはした金はいらん!

・・・と思うような人がいるとしたら、やはりその人は富豪でしょうか?

100万円。お金のない人にとっては、喉から手が出るほど欲しくなるお金です。しかし、お金がない人ほど100万円を欲しくなくなることもあります。

そんな馬鹿な?

・・・と思ってしまう人もいますね。「そんな奴がいたらここへ連れてこい」と。

実は、2億3億など莫大な借金を背負った人ほど、それより小さなお金を大金だと思わなくなる傾向にあります。

FXでもよくあることで、いつもは5万円の利益が嬉しくとも、20万円の損失が出ているときは10万円の利益も嬉しく思えないことは多くの人が感じる心理だと言います。

これはプロスペクト理論というもので、この心理はFXを行う上でとても厄介なものとなってきます。

このページではそのプロスペクト理論について説明していきます。


プロスペクト理論の意味。ギャンブルに負ける心理

勝っても負けてもハマる FXで稼ぐためには損小利大が理想とされていますが、多くの人は逆の損大利小をしてしまっています。

これは皆さんの投資が下手だからというわけではありません。これは人間の本能によって邪魔されてしまっています。そのことについて説明したのが、このプロスペクト理論。これはいったいどういう意味なのでしょうか。

人間の本能を説明したプロスペクト理論とは?


プロスペクト理論とは、意思決定時の行動を記述したモデルのひとつ。人は利益が得られるときは確実性を重視し、反対の場合は最大限損失回避をしようとするというものをプロスペクト理論と言います。より簡単にプロスペクト理論を言い換えると、人は多少の利益を犠牲にしたとしても、損をしたくないということです。

プロスペクト理論は、ノーベル経済学賞を受賞しているダニエル・カーネマンとエイモス・トベルキーによって発表されました。プロスペクト理論のプロスペクト(Prospect)とは「見通し、展望、期待」を意味する英語です。

このプロスペクト理論がなぜFXや投資を行う上でなぜ邪魔になるのでしょうか? 実際にプロスペクト理論が投資家の判断に影響する例を見ていきましょう。

プロスペクト理論が影響する例を紹介


このプロスペクト理論がどのようにFXや投資に影響をするか、簡単な例を紹介します。ここでは白か黒か、勝率50%のルーレットでゲームを行うときを想定しましょう。

ルールは簡単

  • 勝ったら賭け金が2倍
  • 負けたら賭け金は没収
というものです。

ゲームをすすめていき、1, 2万円の勝ち負けなら正常なメンタルを保っていられます。しかし、10万20万円の勝利となってくれば大胆になりますし、10万20万円も負けてしまうとヤケを起こしていきます。

傾向的には、勝っても負けても賭け(金)に対して甘くなり、賭ける金額も大きくなっていくというもの。

この心理は、「勝っているお金が減っても勝ちは勝ち、負けても勝ちの利益は確保できる」あるいは「10万円負けても20万円負けても負けは負け、受け入れられないので負けは全部解消したい」というもの。

ここでおさらいすると、プロスペクト理論には「人は確実な利益を望み、損失を最大限回避する」とありますね。

話をゲームの例に戻します。まさにこれは利益が確実だからこそ、利益がなくならない範囲では大きく賭ける⇔損失を回避したいからこそ、いくら賭けても損を全額解消したいというプロスペクト理論で指摘される心理が表れています。

プロスペクト理論で指摘されるこの心理の問題点は、

・勝っていてもより大きなリスクを取る
・負けていてもより大きなリスクを取る
・反面、勝敗へのシビアさは薄れる

というもので、簡単に言うと負けやすくなるというもの。

このプロスペクト理論に指摘されるいわばギャンブル心理は、意図的に制御しなければならない厄介なものなのです。


リスクとリターンの結果は心理的効果ほどでない「例」

100万円 or 45万円 損失を最大限に回避したいというのがプロスペクト理論だと紹介しましたが、これだけではありません。実は、利益と損が同額でも感じ方が違ってしまいます。

ではここで、みなさんに2つの質問があります。

1つ目の質問「50%の100万円 or 100%の45万円?」

1)50%の確率で「100万円をもらう or 何ももらえない」
2)100%の確率で「確実に45万円が手に入る」

この2つを選択できる場合あなたならば、どうしますか。1)の場合は期待値が50万で、2)が45万ですから、1)を選んだほうが得。

しかし多くの人が利益を確実に得たいというプロスペクト理論に基づいて②を選んでしまう傾向にあります。期待値を考えればこれは5万円損していることになりますよね。このことから、多くの人が、目先の小さな利益に目を奪われてしまうとという事が分かります。

さらに質問を続けましょう。

2つ目の質問「50%の100万円 or 100%の55万円?」

ただし、100万円の借金があるとします。

1)50%の確率で「借金がなくなる or 借金100万円のまま」
2)100%の確率で「確実に55万円が借金から引かれる」

の2つの選択肢があったらどちらを選びますか?

こちらの場合は損失を最大限回避しようというプロスペクト理論に基づいて1)を選択する人が多数です。このことのから、損失とは人にとって怖い存在であり損失を無くすためならばある程度のリスクは許容し、損失を拒否してしまうという事実が浮かび上がります。

ここまでが先ほどのプロスペクト理論についてですが、さらに、リスクとリターンについての関係も見ていきましょう。

価値関数というものがあり、図を使って説明していきます。価値関数とは、利益と損失の額同じでも感じる価値の数値が異なることわかりやすく表したものです。さらに損が大きくなるにつれて損に対する価値観が鈍くなっていきます。



より具体的に見ていきましょう。

リスクとリターンが同じ数字でも心理的変化が異なる例


あなたがFXでトレードをしていて、10万円で利益を確定させたとします。非常にうれしいことですよね。

しかし、次の日のトレードで損失が-10万円にまで膨らんで、損切りできずにいる状態になったとします。大変つらい状況に立たされていますね。ですが、運よくレンジ相場で-10万円が0円に戻ったとします。この場合も大変うれしいですよね。

ですが、この二つを比較してみてどうでしょうか。同じ10万円を得たにも関わらず、多くの人が損失を回避した場合の方がうれしいと感じるのではないでしょうか?

このようにリスクとリターンの間には心理的に価値が異なります。プロスペクト理論を押さえておくにはこのこともしっかりと覚えておきたいところですね。


FXや投資で克服すべき心理=「損失を取り戻したい」


多くの初心者が、プロスペクト理論が示す心理状況である何が何でも損失を取り戻したいという精神状態に陥ってしまいます。

そのことによって、FXで損が出てもその分を取り戻すためにポジションを持ったままにしてしまいます。結果的に損切りが遅れ、損が膨れ上がってしまい後悔してしまいます。よってプロスペクト理論の損失を取り戻したいという感情を克服する必要があります。

しかし、この心理というのは初めは誰にでも存在します。では、稼ぐことができている人はどのようにプロスペクト理論が示す心理を克服しているのでしょうか。皆さんがプロスペクト理論が示す心理を克服するための3つの対処法を挙げていきます。

自分の手法を確立し、ルールを決める


過去のチャートを見て時間帯による値動きの特徴をつかんだり、デモトレードで勝率の高い手法を確立する。そうすることによって、今自分がしているfxでの取引に自信が持てます。

例えば、ドル円で100円の時に買いでエントリーします。今回のチャートパターンなら90%の確率で105円までいき、下がるなら98円までだと確信が持てれば、途中の103円で利益確定したり、95円まで損に耐えるということはなくなりますよね。

このように、FXの手法を確立しルールを決めることでプロスペクト理論が示す心理を克服できます。

しかし、これはある程度経験を積んだ人におすすめの方法で初心者の方ならば手法確立はむずかしいですよね。ですから次はだれでもできるプロスペクト理論克服方法を紹介します。

取引をしたらすぐに指値注文、逆指値注文を入れる


これは、初心者の方でもできる事ですよね。指値注文、逆指値注文を入れてしまえば自分の意志に関係なく取引が成立するのでプロスペクト理論は一切関係ありません。成り行き注文ばかりして損をしてしまっている人に、おすすめです。

ほぼすべての会社でこれらの利用は可能ですが、初めはどのように操作すればいいか分からないという人がいるではないでしょうか?そのような人は同じ会社のデモ口座を使えば、損をせずに操作方法が身につきます。

また、エントリーポイントの基準について解説します。色々なテクニカル分析のツールが存在しますが、まずサポートライン、トレンドライン、レジスタンスラインを参考にするとよいです。

全ての取引において、逆指値注文(ストップ注文)をいれ取引の出口を決めておく必要があります。為替レートは急に変動する事があるので、プロスペクト理論とは関係なく大きな損をしてしまうというのはもったいないことです。

システムトレードを利用する


システムトレードとは自動売買のことで、決められたルールに乗っ取り自動的に取引されます。これを利用すれば先ほどと同様にプロスペクト理論を気にせずに取引できます。

さらにシステムトレードの良い点は、

  • 自動で取引してくれるので、チャートを見る必要がない
  • 24時間稼働しているのでチャンスがあればいつでもエントリーできる
  • 自分で組んだプログラムでもうけをだせば、取引へのモチベーションがあがる
などが挙げられます。これは大変魅力的ですよね。もちろん、自動売買ソフトのルールについて詳しく知っておく必要がありますが、知ってしまえば不労所得として期待できます。

自動売買ソフトの難点の一つに、相場への柔軟性がないという点があります。ですが、これをカバーするにはあらゆる自動売買ソフトを使い分ける必要があります。よって、多くの自動売買ソフトを扱う会社で取引するほうが、より勝てる確率があがるということになります。

今回紹介した3つの方法を参考にすれば、プロスペクト理論を意識せずに取引ができますよね。損失を取り戻したいという心理がいかにfxの取引で邪魔であるかというのが分かっていただけたと思います。他にも独自の方法があるかもしれないので、自分流の方法を身につけるといいですね。

これまでの解説である程度プロスペクト理論について分かっていただけたのではないでしょうか? よりプロスペクト理論について知ってもらうためにさらに深く解説していきます。


まとめ。損失を重ねるギャンブル心理を克服!


では最後に今回紹介したプロスペクト理論について簡潔にまとめます。プロスペクト理論によると、利益と損失に関して人間の心理は・・・

  • 確実な利益を好む
  • 大小に関わらず損失を嫌う
  • 利益より損失の方が心理的影響が大きい
というもの。

このプロスペクト理論を十分に考慮してトレードするなら、損を取り戻そうとせず損失が出たときはすみやかにその損失を受け入れるという姿勢が必要ですね

一回の利益と損失に振り回されず、長期的に最大の利益を目指すと良いでしょう。

プロスペクト理論は多くの人に当てはまる心理分析、共感できる人も多いはず。FXは論理と数字に支配される投資の世界です。

FXトレーダーたるものプロスペクト理論などを通じて自らの心理を自覚したいところ。そこに、FXで稼ぐためのヒントが隠されているかもしれません。


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