ドル円相場、下降トレンドへ突入

ドル円相場は現座い111.96円、高値は111.97円、111.83円で取引されている。
本日のドル円相場は安値の窓か始まり、東京市場のオープンに向け高値方向へ動き、窓は埋まった。しかしドル円相場は、最近おなじみとなった112円のハンドルから(上方へ)ブレイクアウトしている。このハンドルは、※21日DMAの下方で推移していた。
※5日ずらし移動平均線
111.69円のとき、最新の米CPI指数は低かった。また、今まで同様、米10年債利回りはドル円相場と同期する強力な指標とのこと。Brown Brother Harrimanのアナリストは、米10年債利回りに対し、次のように話した。
- ドル円との相関は変化率ベースとしては過去最高
- 2.4%近く高かった最新の米雇用統計指標から13bp(0.13%)下落
- このひと月以上でははじめて、20本移動平均線を通じて下落
- 9月8日、ドル円相場は今年の最安値を更新
- 同じ日に、米10年債利回りは底値より2%上回った。
また、FXStreetのチーフアナリストValeria Bednarik氏はドル円の日足チャートについて、9月のレンジ相場は23.6%のリトレースメントに達しなかったと説明。しかし、テクニカル指標ではもはや下降トレンドの領域に入っていることも留意している。
10月16日 2017年
原典:「USD/JPY: stabilizing below key 21-D SMA and 112 handle」
編集部見解
CPIが予想を下回り、強気相場と言われていたドル円はさらに弱気へ。日足のチャートを見ても綺麗な下落相場に見えますね。
当サイトの編集部内では、ファンダメンタルズはあまり信用できないのではという意見も。相場においてテクニカルズの不確定性はあくまでコントロールできる不確定性ですが、ファンダメンタルズの不確定性はどうもコントロールのしようがないように思えるというものです。
今年のドル円相場は、107~115円程度のレンジでチャートの昇降は滞りが見られず、とてもきれいに出ていますね。過去のチャートに習うならこのまま下落しそうで、当編集部はおすすめのエントリーはロングからエントリー見合わせへと見解を変更。
ショートを狙うにしてもトレンドラインがまだ出ていないので、エントリーポイントが少々分かりにくいですね。