ドル円相場、一時114円台もすぐに113円台へ

ポイントは、
- ・トランプ大統領のFED人事に対する注目
- ・税制改革は次のセッションで行われるか
- ・安倍首相の勝利では114円台維持に不十分?
- ・テクニカルではまだ強気か
となっています。
ドル円相場は昨日のロンドン、ニューヨーク市場(時間)の取引を経て下落。今年7月以来の最高価格におけるレンジ相場だったが、そのインパクトは薄まりつつまる。この相場は安倍首相の勝利に対するトレーダーの期待が押し上げたもので、実際に安倍首相の勝利が事実となったことで熱が収まった形か。
現在ドル円相場は113.6円付近で取引されている。
ユーロドル相場は、欧州統合による上昇相場とニューヨーク市場の弱気のドル。この影響で、ドル円市場は米金利とともにゴール直前でスリップしたとも見られる。
過去最高の高値をつけた多くのセッションを終えた今、投資家は息を呑んでいるようだ。金曜までに上昇材料がすべて消化されたあとの米経済は、ウォール街の取引を維持するのには不十分で楽観的だったと。
しかし、トランプ大統領のFED議長選出人事の発表を待つ米ドル価格は底値が支えられたままだ。新たなFED議長は来週にでも税制改革を行えるという見方は、米ドルのさらに強気な要因となるだろう。
10月24日 2017年
原典:「USD/JPY: well, that was a short lived time on the 114 handle, wasn’t it?」
編集部の見解
今回の下落の理由は、上昇材料がすべて消化された後の利確だと見られているようですね。米金利の低下はさしたる下落の要因とは見なされていません。
ポジションに一息を入れたということで、ドル円相場はまだまだ強いとの見方が多いです。強気相場がどこまでドル円を押し上げるか気になるところです。
いずれにせよ下落要因のない相場できっちり下落する昨日からの相場を見ると、テクニカルズがいかに大事かというのを実感できますね。
114円のキャップがかなり重いのはまさにテクニカルな要因でしょうが、上昇相場であれば揉み合いの末ブレイクするでしょう。
エントリーのポイントとしては、今日の相場のような理由のない下落が押し目となります。あるいは114円の上蓋をブレイクして、114円のラインに戻ってきた点の押し目買いです。