日本経済新聞が報道

9月28日(木)の日本経済新聞によると、国内のFX(外国為替証拠金取引)におけるレバレッジを現行の最大25倍から最大10倍に引き下げることが検討されていると報じられた。
FXの最大レバレッジは、2010年に50倍へ、2011年に25倍へと規制されたという過去がある。それ以前、もともとFXに関しては個人口座であっても最大レバレッジは400倍まで適応されていた。
金融庁からの発表は9月29日(金)の時点では何もない。しかし日経新聞ともなると当然報道の信憑性も高く、来年2018年にもレバレッジ10倍規制が施行されるとの情報もある。
今回のレバレッジ規制の理由は金融庁未発表につき、現在明らかではない。2010年と2011年の過去の規制の理由では、投資家の資産保護や投資リスク低減のためとされていた。
9月29日 2017年
編集部の見解
今回の国内のレバレッジの規制目的も、過去のレバレッジ規制時と同様、投資家の資産保護の名目でしょう。レバレッジの規制によりポジションサイズが大きく変わるFXトレーダーはスキャルピングトレーダーくらいでしょうか。
当編集部は今回のレバレッジ規制に関して、単純にFXトレーダーのトレード選択の制限ととらえています。
トレーダーの資産を守るという名目も分かりますし、確かにレバレッジが大きいほど大きなリスクを取れるようになるのは事実です。しかしFXトレーダーたるもの、自らの最適なポジションサイズくらいは自分で決められます。証拠金をFX会社に預ける以上、トレードによる損失の可能性を受け入れようとするものこそFXトレーダーでしょう。
先に話したように、実際、当編集部のトレーダーもレバレッジ1000倍の海外FX口座を使いながら、証拠金の25倍はおろか5~10倍程度のポジションサイズがいいところ。しかしレバレッジが規制されるとロスカットがされやすくなるので、やはり単純にトレードにおける選択の制限としかとらえることはできません。
こんなとき、やはり国内金融庁の規制に左右されない海外FXでやっぱり良いのでは、と感じます。レバレッジも顧客の損害補填も規制がないですし。海外の金融庁のライセンスより国内金融庁のライセンスの方がいいという理由も税制の優遇面以外は基本的に見当たりません。
何はともあれ、堅実なトレーダーにはそこまで影響はないかと思いますが、スキャルピングトレーダーは国内でのFXが難しくなることが予想されます。