ドル円もみ合い。しかし背景は強力な上昇相場か

昨日のドル円相場は0銭安112.77円で取引され、高値は112.84円安値は112.64円となった。昨晩、米国の10年債利回りは2.37%まで上昇も、ロンドン市場が朝を迎えると2.32%に戻される。
ドル円はニューヨーク市場の引けで+0.21%、最高値は113.05円を記録。しかしウォールストリートの好調な業績にも関わらず、ラスベガスの銃乱射事件のためか相場は113円以上のレンジを維持できなかった。
四半期ごとの短観景況感調査によると日本は10年ぶりの景気水準で、景気回復の兆しを示す主要指数は17から22に上昇。
FXストリートのチーフアナリスト、ヴァレリア・ベドナレク(Valeria Bednarik)の見解をまとめると
- ドル円は強気トレンドが背景にあるレンジ相場
- 4時間足ではミッドバンド付近で停滞
- しかし100本単純移動平均線を上回っており、先週111.60円に上昇
- 先週は113.25円でトップブレイク
- 上昇ポンシャル114.40の別※レッグを上回った
※レッグ:トレンドより短い価格昇降の傾向
10月3日 2017年
原典:「USD/JPY going nowhere fast in Tokyo, but eyes on 113.20 for a break higher?」
編集部の見解
昨日もドル円に関するニュースが出ていましたね。
日本の景気回復=円安相場という背景でドル円相場はとても強い上昇を見せています。ただ現在は少々もみ合っていますね。
ニュース本文にあるように、現時点で死者が58人というアメリカ史上でも最悪のラスベガス銃乱射事件の影響はやはり相場にも出ています。
本当に心が痛い出来事なのですが、これを受けて銃器メーカーの株価が上昇している模様です。自衛のため銃器購入の消費が増えるだろうとの見通しでしょうが、とても複雑な気持ちになりますね。
相場観で言えばトレンドは円安です。エントリーするならロング(買い)ということになりますが、113.20円をブレイクの目安として捉えておくといいでしょう。