法人化した方がFXは効率的
FXで継続して利益を上げられるようになると“法人化”を検討する人が多いことでしょう。
法人化(法人成り)とは簡単に言うと会社を設立することです。つまり、FXで出した利益を基に自分の会社を持つということ。
このページでは、FXで法人化するために事前に知っておきたいメリット・デメリットについて説明しています。
FXで法人化した場合、良く上げられるメリットは節税なのですが、節税以外にもメリットはあります。しかし、このメリットも上手く活用しないと法人化の意味がありません。時には出費がかさんでしまうこともあり得ます。
まずは、法人化のメリットについて順を追って説明していきます。
FXで法人化はメリットが多い
では、法人化するメリットについてみていきます。
1つ目に挙げられるメリットは、レバレッジの高さにあります。
高いレバレッジ
FXには個人口座と法人口座の2種類があります。
法人口座のメリットは何と言っても、個人口座よりも高いレバレッジで取引が可能なこと。と言いたいところなのですが1つ注意が必要です。
国内のFX会社は、金融庁のレバレッジ規制の影響により個人口座・法人口座の最大レバレッジが制限されています。
最大レバレッジ | |
---|---|
個人口座 | 一律25倍 |
法人口座 | 変動制(通貨ペアごと) |
となっています。
従来の国内FXの法人口座は数百倍のレバレッジを使うことができました。しかし、2017年「金融商品取引業等に関する内閣府令」の改正や「金融庁告示」の公布により、法人口座に対してレバレッジ規制が適応され、現在は変動制となっています。
この変動制ですが、毎週金曜日を基準として直近26週間の価格の変動率と直近130週間の価格の変動率のどちらか高い方から算出して、最低でも1週間に1度はレバレッジが変動するというモノ。算出方法としては、ボラティリティの大きな通貨ペアほど必要証拠金の額が増えることになりレバレッジは低くなります。
実際のところ法人口座におけるレバレッジは通貨ペアにもよりますが、30倍~150倍程度となっています。
法人の1番のメリットは節税!!
次にFXで法人化する上で抑えておきたいポイントとも言えるのが節税です。
FXである一定の利益を稼げるようになると、次第に意識するようになるのは税金です。この税金対策として多くのFXトレーダーが行っているのは経費の計上です。しかし、個人で経費として認められる項目は実際のところ決して多くはありません。そのため利益が出ても税金で持っていかれてしまうことを避けるために、脱税に手を染めてしまうケースもあるのです。
つまり、経費として認められる項目は法人化した方が多くなるため、法人化すべきなのです。
例えば、国内のFX会社で1年間の利益が1,000万円、経費として40万円計上されたとしましょう。シンプルに計算した場合、
(1,000万円-40万円)×20.315%=約195万円もの税金がかかりますが、これを法人化した場合、FXでの利益は法人の利益となります。つまり、通常経費に加え、自身の役員報酬(給与)等を経費として計上することが可能となります。法人としての利益(FXの利益-経費)を減少させて支払う税金を少なくするというのがFXで法人化したときの節税の基本となります。
FXの利益が月に60万円以上ある人は、“法人化”を検討してみると良いでしょう。
法人は注意が必要|知っておきたいデメリット
しかし、FXで法人化するにあたり良いことばかりではありません。法人化にもデメリットは存在します。
法人化は設立・維持に費用がかかる
法人化の1番のデメリットとして設立に費用がかかります。
その際に「株式会社」か「合同会社」のどちらかを選ぶかによって初期費用が異なります。
- 株式会社設立の場合は約25万円
- 合同会社設立の場合は約6万円
の費用がかかります。また設立に関する手続きを税理士などに依頼した場合、依頼報酬も発生します。
「株式会社」も「合同会社」も税制上の取り扱いに差はありませんが以下のような違いがあるのが特徴です。
・社会的信用度がある
・上場が可能
・合同会社設立より費用が高い
・役員任期がある
・決算報告の義務がある
・設立費用が株式会社に比べやすい
・決算公告の義務がない
・社会的信用が株式会社に比べて低い
・上記の理由にて融資が受けにくい
・代表取締役を名乗れない(代表社員という扱い)
費用を抑えたいなら、合同会社を設立すると良いですが、今後融資を受けたい、会社を大きくしていきた等検討している場合は、株式会社でスタートするほうがいいでしょう。
自由なお金の出し入れが不可能に
さらに法人化のデメリットとして、個人に比べてお金の出し入れが不自由になります。
法人化をした場合、FXの利益=法人の利益となります。つまり、会社のお金ということです。会社のお金を役員個人が勝手に引き出すことはできません。知らずに会社のお金を引き出してしまうと税務上のトラブルになってしまう危険性もあります。
しかし、継続的にFXで利益を上げられており、顧問税理士への確認および連携を怠らなければ、この問題はさほど苦にはならないでしょう。
このように考えればFXで稼げているのであれば、個人でFXを行うより法人化した方が無駄な税金を支払わずに済むということです。
さて、ここまでFXで法人化した場合のメリット・デメリットについてみてきました。いくらFXで利益を上げられている人でも”法人化する”と言う行為が不安に感じたり、面倒だと感じたりする人もいると思います。特に最近では、副業としてFXを行う人も多くなり月の収入が会社の給与+FXの利益と言う人も少なくないでしょう。
何も法人化するメリットは、高いレバレッジや税制面だけではありません。
会社員(サラリーマン)では無くなるのもメリットだと思えませんか?
この点について、次の項目でもう少し詳しく見ていきましょう。
サラリーマントレーダーこそ法人に!

サラリーマン生活とおさらば
今、会社員(サラリーマン)として働きながらFXに取り組んでいる方、会社員としての生活を楽しめていますか?副業でFXを行う人の多くは“今より稼ぎたい”という願望がFXを始めた理由であるというケースが多いと聞きます。
では、
FXで稼いだお金で何をしたいですか?
FXでお金を稼いでいるにも関わらず、毎日満員電車に乗りたいですか?
そんな生活を何歳まで続けますか?
あなたがFXで法人化するということは、サラリーマンとしての生活から脱却できるわけです。つまり “脱サラ”です。法人化は確かに手間やコストがかかります。しかし、法人化にはそれ以上に自分の人生を豊かにするだけの価値があるのです。
海外の会社で法人口座【国内にない魅力】
それでは、最後にFXで法人化するのにおすすめのFX会社について紹介していきます。
前述のように、国内のFX会社は金融庁のレバレッジ規制などで法人口座も以前に比べレバレッジが低くなりメリットが薄れてきてしまいました。
そこで、おすすめなのが海外FXの法人口座の開設です。
リスクゼロの極致
海外FXの場合、金融庁のレバレッジ規制の対象にはなっておらず、多くの海外FX会社で400倍~1000倍(中には3000倍のところもあり)のレバレッジがかけられます。
また、海外FX会社の多くは追証なしのゼロカットシステムという損失補てんサービスを採用しているため、FX口座への入金額以上の損失は発生しません。この点、国内FXの法人口座の多くでは追証ありとなっていますので、借金のリスクが大いにあることも海外FXをおススメする理由です。
さらにこのページで紹介した節税方法以外にも大幅な節税効果が期待できる方法もあります。
一般的にFXで法人化=節税の印象が強いと思いますが、法人口座を用いた資産運用もありますので興味のある方は海外FX会社のホームページなどを調べてみるとよいでしょう。