FXトレード手法

マーチンゲール法をFXに応用

マーチンゲール法の紹介

マーチンゲール法はFXで使えるか「ギャンブル手法」

ギャンブル手法でFX攻略

FXなどの投資やギャンブルには、理論上の必勝法があります。名前はマーチンゲール法。聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

これは投資高(賭け金)を倍々に増やしていき、最終的に必ず利益が出るという必勝法です。しかし、FXでもギャンブルでも資金に限りがあるので、この必勝の理論は残念ながら机上のものとなります。

しかし実際にまるで使えないものではなく、うまく使えば勝率をコントロールすることができる優れた資金管理手法です。期待値が一緒でも勝率をコントロールすれば、また他の資金管理と組み合わせうまく利益効率をあげることができます。

そこで、このページではFXにも応用できるマーチンゲール法について解説していきます。さらに、このマーチンゲール法のFXへの応用方法も紹介していきます。

勝利の確率をあげるマーチンゲールの手法

マーチンゲール法の紹介

マーチンゲール法をこれから有効に使うための方法について説明していきますが、その前にマーチンゲール法って何? という人のために、マーチンゲール法について簡単に解説します。

そもそもマーチンゲール法とは?

 

マーチンゲール法とは、勝負に勝つまで賭け金を2倍にしていく資金管理手法の1つです。古くよりギャンブルにおける必勝法として親しまれてきました。

マーチンゲール法は、勝った時に賭け金の2倍が配当、負けた時に賭け金が没収されるゲームで行われます。マーチンゲール法のやり方は簡単で

・負けたら前回の賭け金の2倍を賭ける
・勝ったら1番最初の賭け金に戻す

というもの。

実際にマーチンゲール法で1万円からお金を賭けていくとどうなるかシミュレーションしてみましょう。次の表は負けるごとに賭け金を倍に増やしていって、1回目~6回目に勝った場合、最終的に利益がいくら出るかをまとめたものです。

ゲーム 賭け金 負けの合計 勝ちの配当 利益は?
1回目 1万円 -1万円 2万円 1万円
2回目 2万円 -3万円 4万円
3回目 4万円 -7万円 8万円
4回目 8万円 -15万円 16万円
5回目 16万円 -31万円 32万円
6回目 32万円 -63万円 64万円

となります。このようにマーチンゲール法では、賭け金は負けるごとに倍にします。

負けの合計は、前回の負けの合計と今回の負けを合わせたもの。要は今までいくら負けたか、というものですね。

賭け金をマーチンゲール法で2倍にしていくと、何回負けてもどこで勝っても必ず1万円の利益が出るような手法です。

とにかく、勝つまで賭け金を2倍に増やしていくと覚えればいいでしょう。

負けた時に賭け金を倍にするマーチンゲールのほかに、勝った時に賭け金を倍にする逆マーチンゲール法というのもあります。

逆マーチンゲール法

正式にはパーレイ法という名称で、勝った時に倍賭けをする手法です。

この手法は利益が出た場合それを全額賭けるという考え方なので、負けるときは最初の賭け金の損分のみとなります。逆に連勝していけばいくほど、倍々で獲得利益が増えていきます。

ここまでマーチンゲール法の解説をしましたが、初心者でも簡単にできる資金コントロールの手法ですね。

このマーチンゲール手法は、FXや株などの投資においても広く応用されます。

FXへの応用

マーチンゲール法をFXに応用

マーチンゲール法をFXに応用する方法は簡単です。マーチンゲール法では賭け金を倍にしましたが、FXでは取引高(lot数)を倍にしていきましょう。

  1. 勝ちと負けを決める(例:勝ち + 10 pips、負け – 10 pips)
  2. 最初の取引高を決める(例:1 lot)
  3. 勝っても負けても決済する
  4. 負けたら取引高を2倍に(2, 4, 8 lot …)
  5. 勝ったら最初に決めた取引高へ(1 lotへ)

手順は同じですね。

この手法の良い点は、FXをやったことがない初心者でも簡単に再現でき、感情に振り回されず機械的にFXをできる点。

ここまでみれば、このマーチンゲール法はFXで必勝法なのでは? と考える人も多いのではないでしょうか。しかし、FXでマーチンゲール法を使うには注意しなければいけない点があります。

FXのマーチンゲール法で注意しなければいけない点は?

 

FXのマーチンゲール法の弱点は連敗に弱いという点です。

例えば勝率50%のゲームで10回連続で負けてしまう確率は約0.1%。これは大変低い数字に思えますが、FXをしていれば普通にあり得る数字です。1日10回取引をすれば、年間でFXの取引回数は3650回になります。つまり1日10回取引をする人は、1年で3回以上10連続で負けるということ。

マーチンゲール法で10回連続の敗北を喫すれば、ほとんどFXの証拠金はスッカラカンになってしまいます。マーチンゲールFXで利益を出すためには、リスクヘッジをしなければいけません。

FXでマーチンゲール法を有効に使うために

資産が無限にあるという条件であれば、マーチンゲールFXは理論上は絶対に負けない必勝法となります。しかし、すべてのトレーダーの資産は有限。マーチンゲールを続ける以上いいつかどこかで大負けしてしてしまうFX手法なのです。

マーチンゲール法は3連敗まで

そこで最も大事なのは、マーチンゲールFXでは取引高を倍にするのを途中で止めること。3連敗でやめれば最後の取引高は2 lotとなりますね。3連敗のする確率は50%の3乗なので12.5%。つまり3回まででもマーチンゲール法を使えばFXの勝率は87.5%になるということですね。

87.5%の勝率でも1度の損失が大きくなるのがマーチンゲールFX。高い勝率を生かすためには、複利で取引高を増やしていくと良いでしょう。

いや、自分は3連敗を喫しても勝つまでやりたい! という方は、少ない証拠金で大きな取引ができるレバレッジの高いFX口座で取引に臨むと良いでしょう。

レバレッジ1000倍のFX口座

 

逆張り、ナンピンとの併用でトレード応用「株、為替」

では次に、逆張りとナンピンを使ったマーチンゲールFX手法をみていきます。「ナンピン逆張りマーチンゲールFX」手法は、マーチンゲール手法と一緒で、とにかく1回勝てば利益が出ます。

ちなみにナンピンとは予想と反対にポジションが動いたときに、もともと持っていたポジションを買い増す逆張りの手法を言います。

ここでは+10pipsで勝利、-10pipsで敗北とします。上昇相場と読み、ロング(買い)で利益を狙うとしましょう。ポイントは、負けた時に取引高を倍にしていくこと。ただし、最初の負けだけは同じ取引高でナンピンします。

  1. 1 lotの買い
  2. 10 pips下落で敗北:1敗 ⇒再び1 lotの買い
  3. さらに10 pips下落:2敗 ⇒今度は2 lotの買い
  4. さらに10 pips下落:3敗 ⇒次は4 lotの買い
  5. さらに10 pips下落:4敗 ⇒さらに8 lotの買い
  6. ・・・続く

このようにFXで取引高をコントロールしていけば、何回敗北しても、最後に10pips勝てば今までのマイナス分が帳消しになり利益が出ます。

レンジ相場ではほぼ利益が回収できる手法で、相場の7割はレンジなのでFXでも十分通用するでしょう。

しかし、今回の手法はデメリットは、トレンドがひたすら自分の予想と逆方向に振れたとき。この時マーチンゲール法で逆張りを続けると、連敗で一気に資金が減る可能性があります。

マーチンゲール法での負けが2セット(3連敗×2)を超えるようでしたら、1度FX相場から離れてみましょう。

まとめ。勝利の確率をあげることで利益を効率化

勝率を上げることで利益を効率化するためには、複利計算で取引高を決めるといいでしょう。負けるまでに連勝をして、連勝時に複利で取引高を効率的に増やそうというわけですね。

では最後に、今回の話題であるFXのマーチンゲール法についてまとめて終わりたいと思います。

  • FXでマーチンゲールを応用すると勝率UP
  • マーチンゲールをするほど1度の損失も大
  • マーチンゲール法は使っても3回まで
  • 高い勝率を生かし複利で利益を効率化

マーチンゲール法はひとつの資金管理術ですが、相場を読む分析力とは違います。やはり、いくら資金管理が上手でも利益の元となるのはFX相場を分析できる力。

しかし同じ分析力のFXトレーダーが勝負した場合、資金管理をしっかりできるトレーダーは資金管理をできないトレーダーの何千、何万倍の利益を上げることもできるとも言えます。