OCO注文を使ったFXの手法
FXをする中で
「FXを始めたのは良いけど、FXを行う時間が無い」
「日中は仕事しているから、チャート確認ができなくて不安」
こんなことを思ったことはありませんか?
FXを行う上で手法ももちろん大切ですが、FXを行う時間が確保できなければ取引を行えませんよね。
実は、そんな方にとてもおすすめなものがOCO(オー・シー・オー)注文です。OCO注文というのは、端的に言うと [利益確定] [損切り] のどちらかを自動で行えるようにする注文方法のことを指します。
今回はFX取引を自動で注文・決済できるOCO注文について、実際の注文方法も交えて説明していきます。
FXのOCO注文ってなに?
OCO注文とは [利益確定] [損切り] のどちらかを自動で行えるようにする注文方法という説明をしましたが、具体的にはどういうことなのか見ていきましょう。
OCO注文とは
OCO注文の説明の前にまずFXの取引について簡単に説明します。
FXの取引は2種類の注文で成り立っています。
- 「買い」または「売り」のポジションを持つための注文
- 「利益確定」または「損切り」を行うための決済注文
この2種類の注文のうち「利益確定」または「損切り」を自動で行ってくれる便利な注文方法がOCO注文と呼ばれるものです。
このOCO注文というのは、「One Cancels the Other order」の略称で、”利益確定” “損切り”という2種類の注文を同時に行い、どちらか一方の注文が成立したら自動的に成立しなかったもう一方をキャンセルしてくれるというものです。
OCO注文は、日中帯に仕事をしているサラリーマンや兼業トレーダーに重宝されている注文方法なんです。
例を挙げて説明していきましょう。
◆OCO注文の例
1ドル=100円というレート(価格)で買いポジションを持ったとしましょう。
この買いポジションを持ったあとに「利益確定の注文」と「損切りの注文」の2種類の注文をします。
〇利益確定の注文の例
1ドル=100円というレートが、1ドル=101円まで上昇した時点で利益確定(決済)という注文を出します。
〇損切りの注文の例
1ドル=100円というレートが、1ドル=99円まで下降した時点で損切り(決済)という注文を出します。
このようにレートが上昇したときの利益確定の注文と、レートが下降したときの損切りの注文という異なる2種類の注文を同時に出すのです。
これは予約するという表現の方がイメージしやすいと思います。
時間のない人ほど使うべき
このOCO注文は、エントリーは自身で行うもののその後の対処というものをシステム的に自動で行ってくれる注文方法。
ということは、エントリーしたあとにチャート確認を行ったり、自身で利益確定や損切りなどの決済注文をしたりする必要が無くなるということになります。
つまりエントリーしたあとは放置できるわけです。
生活でFXに費やす時間が中々確保できないという人におすすめですね。
エントリー自体は朝出勤前の自宅や通勤中に行って、あとは仕事をして帰宅時には決済済みということが可能なんです。
隙間時間にすらチャート確認をする必要が無いというのはありがたいですね。
OCO注文を使用した手法について詳しく知りたい方は下記リンクへ!
IFD注文、IFO注文って何?
ここからはOCO注文以外のIFD注文とIFO注文の説明をしていきます。
実はOCO注文の他にIFD注文・IFO注文という方法もあります。
OCO注文は決済注文を自動で行える注文方法ですが、IFD注文・IFO注文というのは、エントリー注文から決済注文までを自動で行える注文方法になります。
IFD注文とは
まずはIFD注文から見ていきましょう。
IFD注文はエントリー注文から決済注文までを自動で行える注文方法です。
このIFD(アイ・エフ・ディー)注文とは、IF Done(イフダン)の略称で、「IF」というのは”もし” 「Done」というのは為替では “執行”という意味となります。
つまり、もし~になったら執行するという意味ですね。
例を挙げて説明していきましょう。
仮に今のレートが1ドル=100円だったとします。
このレートが1ドル=99円に下がったときに買いポジションを持って、1ドル=100円に上がったら利益確定(決済)する。という注文方法になります。
同様に損切りの注文も可能で、レートが1ドル=99円に下がったときに買いポジションを持つものの、レートが1ドル=98円に下がってしまったら損切り(決済)する、という注文ができます。
しかし、ここで注意が必要なのがIFD注文はOCO注文と違い、決済注文は利益確定か損切りのどちらか一方しか選べないという点です。
さきほどの例のように1ドル=99円に下がったときに買いポジションを持って、1ドル=100円に上がったら利益確定(決済)する、という注文をしたとします。
しかし、相場が逆方向に急落した場合損切りは自身の手で行う必要があります。
これがもし仕事中やチャート確認できないときに発生したら損失がレートの下降した分だけどんどん拡大していくことになりますので、IFD注文は使い方を誤るとリスクが伴う注文方法なのです。
おすすめの使い方としては、損切りとしてIFD注文を行い、利益確定は自身の手で行うというやり方が良いでしょう。くれぐれもIFD注文のみでFXの取引を行わないように気を付けましょう。
そう考えると、IFD注文のように自動でエントリー注文が行え、OCO注文のように利益確定と損切りの両方の注文を出せたら便利ですよね。
実はその両方を兼ね備えた注文方法があります。
それが次のIFO注文という注文方法です。
IFO注文とは
IFO(アイ・エフ・オー)注文とは、さきほど説明したIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法のことで、IFDOCO注文と呼んだりします。
例えば、現在のレートが1ドル=100円だとしましょう。
このレートが1ドル=99円に下がったときに買いポジションを持って、1ドル=100円に上がったら利益確定(決済)を行い、レートが1ドル=98円に下がってしまったら損切り(決済)するという注文です。
ここまで来ると、もう自身ではほぼ何も見なくても取引可能です。
しかし、まったく操作になれていない場合には少々難易度が高いと感じる方もいることでしょう。
そのためまずは、OCO注文で使い方に慣れてから徐々にIFO注文を行っていくという使い方をおすすめします。
以上のOCO注文・IFD注文・IFO注文という便利な注文方法を、自身のトレードスタイルや生活環境を考慮しながら取り入れてFXに取り組むと良いですね。
OCO注文決済の使い方
-勝てる手法の例
さきほどOCO注文・IFD注文・IFO注文について説明をしましたが、ただ闇雲に設定すれば良いというものでもありません。
最低限、一度はチャートを確認して相場を見ることをおすすめします。
闇雲に設定を行っても損失ばかりが積み重なることも可能性がありますので、そうならないためにここからはOCO注文をする際の上手な使い方について見ていきます。
OCO注文の使い方
OCO注文の使い方の前に、FXにおける為替相場の動き方について簡単に話をしていきます。
為替相場はレンジ相場とトレンド相場の2つから形成されています。
この2つの相場の割合としては、一般的に
- レンジ相場 :7割
- トレンド相場:3割
と言われています。
つまり、割合の多いレンジ相場を軸に狙えば取引のチャンスが増えるということになるわけです。
上記チャートのように値動きとは過去の安値や高値が意識されながらN字に形成されていきますので、この傾向を利用してレジスタンスラインの少し上で利益確定、サポートラインの少し下で損切りの設定を行うと良いでしょう。
利益確定は大きく損切りは小さく設定を行えば、確実に利益を得ることが可能となります。
このときの利益確定と損切りの比率は2:1を目安に設定してください。
取引が簡単にできるようにはなりますが、利益の得られる設定にしないと得られるものも得られなくなってしまいます。
自動注文決済で取引するならMT4!
それではOCO注文を実際に設定する場合、どのような操作になるのか画像を見ながら説明していきます。
その際に利用する取引ツールですが、FX業者によって採用されている取引ツールが異なりますが、ここでは操作性やチャート分析のしやすさなどから世界でも人気のある取引ツールMT4を使ってみていきましょう。
MT4での注文の設定方法
ではMT4でのOCO注文の操作ですが、その前にMT4の基本的な注文の操作方法について簡単に説明します。
◆新規注文の操作方法
最も簡単な方法としては、チャート画面内に下記画像のウィンドウが表示されていると思います。

自身でエントリーしたいと思うところで、SELL(売る)BUY(買う)をクリックするだけです。
【1.00】というのが発注数量を指していて、1.00lot=100,000通貨となります。
さらにレートを指定した注文についても説明していきます。
◆レート指定の注文の操作方法
レート指定の注文方法ですが、注文するための画面を表示させるための操作が3種類あります。
- 1.チャート上で右クリック>メニューより
発注注文>新規注文をクリック - 2.チャート画面上部の新規注文をクリック
- 3.キーボード上部【F9キー】を押下
この3種類のいずれかで注文の画面表示が可能です。
まず”通貨ペア” “数量“を任意のものを選択します。
[注文種別]の項目を”指値または逆指値注文(新規注文)“に変更します。
[注文種別]を変更するとメニューが切り替わりますので、さらに[注文種別]の項目(プルダウンメニュー)から任意のものを選択します。
項目名 | 注文種別 | 解説 |
---|---|---|
Buy Limit | 指値買い | 現在より低い価格を指定して買い注文 |
Sell Limit | 指値売り | 現在より高い価格を指定して売り注文 |
Buy Stop | 逆指値買い | 現在より高い価格を指定して買い注文 |
Sell Stop | 逆指値売り | 現在より低い価格を指定して売り注文 |
[注文種別]の選択が完了したのち、指定したい価格を入力して【発注】ボタンをクリックすればレート指定の注文は完了となります。
新規の注文についてはこのようになります。
それではOCO注文の操作についてみていきましょう。
◆OCO注文の操作方法
今回はすでに保有しているポジションに対してOCO注文の設定方法についてみていきたいと思います。
チャート下部にある【ターミナル】というタブに保有ポジションの一覧や有効証拠金などが表示されています。

その中からOCO注文の設定をしたいポジションにマウスカーソルを合わせて右クリックを押すと、メニューが表示されます。

表示されたメニューから【注文変更または取消(M)】を選択します。
※誤って決済注文を選択しないように気を付けてください

オーダー発注のウィンドウが表示されますので、[注文種別]を【注文の変更または取消】を選択します。

その後、ウィンドウ下部にある [決済逆指値(S/L)] と [決済指値(T/P)] に任意の予約したいレートの入力をし、【変更確定】をクリックすればOCO注文が完了となります。

最初は上記手順を見ながら行い、2度・3度操作をすればすぐにOCO注文の操作は慣れることでしょう。
このようにMT4という取引ツールを使用すれば、簡単にOCO注文の設定を行うことができます。
簡単に操作が行えるのもMT4の魅力です。しかし、この便利なMT4は国内FXでは採用しているFX会社の数がまだ少ないです。
ちなみに国内FX業者でMT4を利用可能なものは10社。
- FXTF
- OANDA JAPAN
- 外為ファイネスト
- サクソバンク証券
- FOREX EXCHANGE
- EZインベスト証券
- 楽天FX
- Forex.com
- YJFX! ※
- JFX ※
※YJFX!とJFXの2社についてはMT4での取引は不可なもののチャート分析は可能
※2020年1月27日現在の情報
そこでおすすめなのが、海外FX業者。海外FX業者では多くのFX会社がMT4を採用しています。
取引するなら国内業者より海外業者
海外FX業者の中で当サイトで最も人気の海外FX業者はGEMFOREX(ゲムフォレックス)です。
仮にこの便利なMT4やOCO注文などを使用して取引を行ったとはいえ、損失のリスクが0というわけではありません。
相場が意図しない方向に動けば、それ相応の損失を抱えることもあります。
しかし、GEMFOREXをはじめ海外FX業者には【ゼロカット】という追証なしの損失補てんサービスを導入しています。
このゼロカットというのは、どんなに巨額な損失もFX口座に預けている金額のみで済むというFXトレーダーにとっては、非常に便利な救済サービスです。
つまり、借金のリスクが0(ゼロ)ということですね。
さらに、GEMFOREXは最大レバレッジ1000倍という高さで、国内FX業者では決して行えないハイレバレッジによるトレードが可能です。国内FX業者の場合、最大25倍までのレバレッジとなりますが(個人口座の場合)、GEMFOREXなら最大レバレッジは1000倍。
1000倍というハイレバレッジトレード且つ、OCO注文で都度のチャート確認を行う手間もない。さらにはゼロカットのおかげで借金リスクもありません。
よって、効率的に稼げてリスクや手間を最小限に抑えてFXを行うなら、海外FX業者でMT4を使用してOCO注文でトレードを行うと良いでしょう。
毎日の隙間時間に数分足らずで行えるOCO注文の設定をして、あとは放置。
というトレードだって夢ではありません。
GEMFOREXの詳細は下記リンクをクリックしてください。