移動平均線はFXのデイトレードにおすすめ

FXに触れると移動平均線という言葉を沢山耳にしますよね。
でも移動平均線について詳しく知っていますか?
移動平均線はあなたに売買目安になるエントリーポイントと、トレンド方向がどちらなのかを教えてくれるモノです。
トレンド方向はトレード時にとても重要です。
しかし、実際のチャートを見てトレンド方向を認識するのは難しいですよね。
その時に一番役に立つモノが移動平均線なのです。
移動平均線をマスターすればFXで十分勝てるようになります。
今回は移動平均線(=Moving Average・MA)について徹底的に見ていきましょう!
また、長期移動平均線と5分足を組み合わせたFXのスキャルピングトレード手法も紹介します!
徹底解説~FXの移動平均線について~

FXの中で一番有名なテクニカル分析ツールが移動平均線です。
移動平均線には、いろいろな使い方があります。
使い方から全て詳しく見ていきましょう!
移動平均線とは何か?
移動平均線はトレンド方向を教えてくれるモノです。
トレンド方向は上、下の2種類があります。
トレンド方向は移動平均線が上向きか、下向きかで分かります。

画像中の移動平均線は下向きです。
移動平均線が下向きと言うことは下落のトレンドとなります。
また移動平均線は一定期間の値動きを平均化した線です。
平均化する期間を変えると移動平均線の動きも大きく変わります。
平均化する期間を変える事と動きが変わることを画像で見ていきましょう。
また移動平均線は一定期間の値動きを平均化している為、ローソク足に追随して動く特徴があります。
実際の画像を見た方がしっくりくる方が多いです。文字は飛ばし読みでも構いません。

上図の移動平均線は、5分足を200本平均化しています。
5分足 × 200本 = 1000分

この移動平均線は5分足を100本平均化しています。
5分足 × 100本 = 500分

この移動平均線は5分足を25本平均化しています。
5分足 × 25本 = 125分
平均する期間(要素)を増やせば、たくさんのデータから平均値が収集できます。
その為、移動平均線が滑らかになります。
勿論、逆もあります。
移動平均線の使い方!
ここでは、移動平均線の使い方についてご説明します。
移動平均線は主に2種類の使い方があります。
乖離幅を利用する使い方
1つ目は、移動平均線とローソク足の幅の大きさで今後の値動きを判断する方法です。

移動平均線とローソク足の幅を乖離幅と言います。
この乖離幅を狙いトレードすることもできます。
相場の値動きには2つ特徴があります。
- 上昇し過ぎた相場は上昇し過ぎた分戻す
- 下落し過ぎた相場は下落し過ぎた分戻す
この値動きは移動平均線で分析できます。
移動平均線から大きく離れたローソク足は移動平均線のある方向に戻る動きをします。
なぜかと言うと、移動平均線は過去の値動きを平均化した線だからです。
過去の値動きの平均より大きく動いた場合は平均に戻ろうとする力が働くのです。

相場が下落し過ぎ、ローソク足が移動平均線の下に離れ過ぎた場合、相場の特徴を利用して買う事が出来ます。
超有名~ゴールデンクロス、デッドクロス~
2つ目は、移動平均線と移動平均線の交差で売買をする使い方です。
FXでゴールデンクロス、デッドクロスはとても有名です。
設定期間を変える事でローソク足に対する移動平均線の動きが敏感になったり、鈍くなったりします。
設定期間の異なる移動平均線を同時に表示させると短期移動平均線と長期移動平均線がクロスしているのが分かります。

動きの鈍い移動平均線と動きの敏感の移動平均線が交差したら売買します。
短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に抜いた時は売り。
短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜いた時は買い。
なぜかというと、今後の値動きを作るのは短期的な値動きだからです。
短期間の値動きの平均が長期間の値動きの平均を上回ろうとして起こる現象がゴールデンクロス、デッドクロスです。
要注意~レンジ内の移動平均線~
トレンドとは全く違い、値動きが無い相場の事をレンジ相場と言います。
このレンジ相場では売買してはいけません。
それを知らせてくれるのもまた移動平均線です。
相場には3つの値動きの方向があります。

・値が上昇し続ける (上昇トレンド)

・値が下落し続ける (下落トレンド)

・上昇も下落もしない (レンジ)
移動平均線の一番の大敵は、レンジ相場です。
レンジ相場は値が上昇したと思いきや下落し、値が下落したと思いきや上昇してくる相場です。
つまり、値動きに方向感が無いのです。
その為、レンジ相場では、ゴールデンクロスやデッドクロス、乖離が使えないのです。
移動平均線に限らずFXのインジケーターはレンジ相場にとても弱いです。
FXトレーダーの大半はレンジ相場を嫌います。
でも、とても単純なことで、FXでより勝率を良くしたければ、レンジ相場でトレードしなければよいのです。
「FXトレーダーはレンジ相場でトレードしてはいけない」
覚えておいてください。
移動平均線は一定期間の値動きを平均化しているため、期間の設定を変えると移動平均線の値動きも大きく変わってきます。
次は設定期間について詳しく見ていきましょう。
設定期間(数値)でこんなに変わる~最強の200~

移動平均線は設定期間を変えると使い方も少し変わってきます。
設定期間を短くするとローソク足にピッタリくっつく値動きになります。
設定期間を長くするとローソク足にほぼ反応しなくなりますが、信頼性が増すという点も出てきます。
FXトレーダーを悩ませる移動平均線の設定値について見ていきましょう。
有名な設定値を比べてみよう!
FXで一番使われている設定値は5・10・25・75・200です。
使うのなら5・10・25・75・200のどれかにしましょう。
では数値の計算方法に少し触れましょう。
平均化する期間の計算方法について
5分足、1時間足、4時間足、日足、週足とFXには○○足というのがあります。
設定値が「10」の移動平均線でも使う時間足によって平均化されてる期間が違うため注意が必要です。
—例—
————5分足の場合————
5分足 × 10本 = 50分間
————30分足の場合————
30分足 × 10本 = 300分間
————1時間足の場合————
1時間足 × 10本 = 600分間
————日足の場合—————
1日足 × 10本 = 14400分間
この様に比例して平均化されている時間が長くなっています。
- 設定値5・10・25は短期
- 設定値75は中期
- 設定値200は長期
上記の3つの移動平均線を今度は分かりやすい画像で見ていきましょう。
短期過ぎると意味がない~短期移動平均線について~

特に設定値「5」はローソク足にべったりついています。
短期過ぎる移動平均線線は、平均をとる期間が短くなります。
その為、相場の動きにはとても敏感ですが、本来の移動平均線の強みを生かしきれません。
一番使いやすい~中期移動平均線~

設定値「75」はローソク足に敏感過ぎず、鈍すぎず丁度良い反応をします。
でも、FX初心者やFXに慣れていない人にはおすすめできないのです。
設定値「75」の移動平均線はいろいろな場所で売買シグナルを出してきます。
FX初心者が頻繁に出されるシグナルに対応するのは少し難しいのです。
超おすすめ~長期移動平均線~

一番使いやすく、勝率を高めてくれるのが設定値「200」です。
反応は短期、中期に比べると鈍いです。
平均化している期間がとても長いです。
でもこれがとても強みなのです。
FXで一週間に1、2回突発的な値動きが起こります。
この値動きに移動平均線が左右されていては話になりません。
しかし設定値「200」の場合左右される事はありません。
そして、設定値「200」の移動平均線が出す売買シグナルには無駄がありません。
一つ一つのシグナルに信頼がおけます。
FX初心者にはとてもおすすめです。
相場の雰囲気的なものが分かる様になってきます。
FX初心者で設定値に困っている方は長期の設定値「200」をおすすめします。
長期移動平均線についてさらに詳しく見てきましょう。
一番オススメな設定値~設定値「200」移動平均線~
FX初心者でこれからトレードする方や、すこしFXをかじった人は、長期移動平均線はシグナルが少なすぎると思うはずです。
もう少し活発にFX取引をしたいと思うでしょう。
当然なのですがFXの取引回数を増やせば増やすだけ、勝つ回数も負ける回数も増えます。
これらの解決策が全て詰まっているのが長期移動平均線です。
長期移動平均線の出す売買シグナルは>勝率も利益率もとても高いです。
では、長期移動平均線を使った売買手法を見て見ましょう!
設定値「200」MAだけ使うスキャルピング手法

今回は一番利益率と勝率が高くなる長期移動平均線を使った売買方法をお教えします。
使うのは設定値「200」の移動平均線のみです。
長期移動平均線はローソク足の動きに敏感過ぎない所が良い点なのです。
長期移動平均線スキャルピング手法

ローソク足が移動平均線を下から上に抜けたら買い。

ローソク足が移動平均線を上から下に抜けたら売り。
とてもシンプルです。
ゴールデンクロス、デッドクロスの進化版です。
これは、長期移動平均線とローソク足の交差時に売買します。その時に使うのが5分足です。
設定値「200」の長期移動平均線を短期足の5分足で使うFX手法!?
何それって思いますよね。
では詳しく見ていきましょう!
5分足で設定値「200」移動平均線を使う理由
例えば日足などで設定値「200」の移動平均線を使った場合、売買頻度は一年に数回です。
これは少なすぎます。
その為、5分足で使うのです。
設定値「200」の場合、
5分足 × 200本 = 1000分間
1000分間(約16時間)の値動きが平均された移動平均線です。


時間足は変わっていてもローソク足の本数は変わりません。
短期足の5分足になったとしても同じく信頼が持てる為、短期足の長期移動平均線スキャルピング手法はとても有効なFX手法なのです。
ローソク足と移動平均線が交差した時に売買して、次に交差した時点で利食いをしましょう。
短期足の5分足を使っているにも関わらず値幅がスイングトレード並、いやそれ以上取れる5分足長期移動平均スキャルピング手法!
誰でも簡単に出来るFXの移動平均線手法なのでぜひ、試してみてください。
さて、ここでもっと正確に相場を見抜く方法を紹介します。
コンセプトはとても楽に見抜く方法です。
MAとジグザグを組み合わせた使い方!~

もっと正確に言うと、移動平均線と何かを組み合わせてもっと楽に相場の動きを見抜く方法です。
その際に使うモノがジグザグです。
でもその意味はご存知ですか?
ジグザグとは、自動的に高値と安値を正確に結んでくれるモノです。
ジグザグ~もっと楽に相場を見る為に使おう~

ジグザグは、高値安値に自動的に線を引いてくれます。
FX初心者やFXになれていない人は高値安値を見つけるのは難しいです。
しかし、ジグザグが高値安値に自動的に線を引いてくれれば何も問題はありません。
豆知識~ダウ理論を知っておこう!~
1850年代にアメリカの証券アナリストでチャールズ・ダウという方がいました。
この人がダウ理論という相場分析の為の理論を発表しました。
ダウ理論は当初から現在までとても高い支持を受けています。
多くの投資家やプロのFXトレーダーはダウ理論をもとに値動きの分析をしています。
このダウ理論の中で、高値安値について下記の様に述べられています。
- 安値を切り上げ高値を切り上げる
(上昇トレンド) - 安値を切り下げ高値を切り下げる
(下落トレンド)
これを楽に判断するサポートをしてくれるモノがジグザグです。
MAとジグザグを組み合わせたら最強!
移動平均線は今の相場の全体の流れと、トレンド方向を知るモノです。
ジグザグは高値安値を分析し、トレンドが出ているのかを認識するモノです。
この二つを組み合わせたら最強です。
移動平均線単体だけの手法では、勝ちにくいかもしれません。
組み合わせて使う事で、一気に勝てる手法になるのです。
勿論、設定値「200」の移動平均線の5分足スキャルピング手法にも使えます。
更に精度が増し、勝率が上がります。
移動平均線のまとめ
このように、設定値を変えるだけで移動平均線の動きはとても変わります。
売買時の勝率を上げる為に他のモノと組み合わせる事もおすすめです。
移動平均線を極める為に、何回も読んでください。
また、是非、設定値「200」の5足スキャルピング手法を有効活用してください。